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5バックを攻略法は◯◯◯が教えてくれた。

こんにちは!タクサカに足を運んでいただきありがとうございます。

CLを何とか見ることができて、当たり前のように【マンチェスターシティ vs FCポルト】の試合を見ることにしたタクサカです。

試合の印象はポルトの5バック陣形が綺麗すぎる!!!!これが印象としては一番でした。今まで見た中で一番綺麗だったかもしれません。



それとともにマンチェスターシティがどのように攻めるのか?という点も僕の中では注目点でした。

僕自身、サッカーにおけるフォーメーションについて特徴などをまとめた記事を書いたりしているのですが

それに対する攻め方について書いたことなかったと思い今回の記事を書こうと思いました。



今回の攻略法はマンチェスターシティを参考にしました。

マンチェスターシティは相手にリトリートされることも多いので5バックに対する攻略法を様々持っている印象ですが

今回紹介する関係性は5バックには有効だなと僕自身は感じています。

5バックの特徴を振り返る

攻略法を考える前にまずは5バックの特徴について理解しなければなりません。

5バックの陣形としてメジャーなのは5-3-2と5-4-1の陣形があります。この2つの陣形には大きな違いはボールの奪い方です。



5-3-2の守備陣形はボールを奪いに行くというよりは相手の攻撃ミスを待つようなイメージです。

それに対して5-4-1は相手にプレッシャーをかけつつ相手のミスを誘うようなイメージと考えてもらえればと思います。

陣形自体の違いは中盤の人数が違うだけですが、それだけで結構役割が違うということをまずは理解しなければなりません。

5-3-2は相手を誘い込む陣形

5-3-2は相手のミスを誘い込む陣形です。

相手の攻撃に時間をかけさせて相手が間違えたタイミングで攻撃することを待ちます。

5-3-2の基本的な動きは上手のような感じです。中央に人数がいるので攻撃側が中央にボールを動かす場合はあまり見ません。

ボールを保持しようとした場合、赤色のように両サイドにボールを動かして突破しようと試みます。

両サイドでボールを動かされた場合、5-3-2の陣形だと中盤が3人しかいないので大体64m幅を移動しようとしても間に合わない状況が出てきます。

こうなった場合、5バックの一番サイドにいる選手が前に出てボールホルダーにプレッシャーをかけます。

プレッシャーを受けた選手はバックパスを選択する場合が多いです。

相手が攻撃を作りなおそうとした時間で中盤が元の位置に戻ります。これによってまた振り出しに戻ります。

5-3-2の関係性はこんな感じです。横のスライドが間に合わない場合はバックラインが前に出て対応相手が作り直す時間でバランスを取り戻す

これの繰り返しです。



これをずっとやっていると攻撃側は焦るわけです。ボールを支配しているはずなのに中々侵入できないような状況が続くので

人数が揃っている方を攻めてしまったり、ロングフィードで無理やり突破しようとしたりします。

攻撃側に意図がなければ、それは5-3-2の守備戦術にはまっていることになります。

5-4-1はプレッシャーをかけつつ相手を誘う

5-4-1が5-3-3と違うのは中盤の人数が増えた分FWの人数が減った点です。

FWが1人なので相手のボールホルダーに対してプレッシャーをかけることは不可能です。そのため中盤がプレスのサポートに入る必要があります。

5-3-2と違い64mの幅を4人で守るのでワイドに動かされても守備側は対応しやすいのも5-3-2との違いです。

中盤がプレスのサポートに入るので、一瞬守備陣形にスペースが生じます。攻撃側にここを狙われた場合5バックがプレスにかけてボールを奪取します。

これが5-4-1の関係性です。5-3-2は基本的に大外のDFが対応しますが5-4-1の場合空いたスペースに一番近いDFが対応することがほとんどです。

プレスがうまくかかれば、空いたスペースを狙われることはないし仮に使われそうになってもバックラインが対応できるシステムです。

5-3-2と同様プレスに対して相手が攻撃を作り直すようなら、守備陣形を整えて振り出しに戻すのは一緒です。

攻撃側は空いたスペースを使えそうですが、縦パスを狙われやすく取られた場合カウンターを中央から受けるので狙いづらいというのも作用しています。

これが5-4-1の簡単な関係性です。

5バックの崩しはシティが教えてくれる

今回はCLのマンチェスターシティを参考にしました。

ポルト戦の基本的な立ち位置は上図のようなイメージと考えてもらえればと思います。

この立ち位置でポイントなるのはシャドウの立ち位置です。

シティのシャドウがこのような立ち位置を取ることは非常に珍しいです。なぜなら、数的優位を作る上でシャドウ同士で関係性を作ることが多いからです。

図のような立ち位置をとってしまうと距離が遠いので関係性を作ることはできません。

そのため、このように距離をとったポジショニングをすることは珍しいです。

なぜシャドウにワイドを取らせたのか?

今回シャドウにワイドを取らせた理由は、

  • 中央を突破することは難しい
  • 横への動かしを早くして相手の中盤を置き去りにしたい
  • サイドへの数的優位を作る

大きく考えるとこんなところだと思います。

5バックに対して中央を突破することは難しい

5バックの特性のところで話したのですが、5バックの中央を突破することは非常に難しいです。特にポルトは5-4-1で非常にコンパクトに守備をしていました。

プレッシャーに来られた場合、パスコースを消されやすくなっています。これだと中央に存在しても起点になれないのでワイドに立たせたのではないかと考えます。

このようにして5-4-1だと中央にパスコースを作りにくくなっています。もちろん、中央を突破することもできると思いますが

ボールを保持しつつ攻撃を展開したいシティにとっては中央を攻撃しようとすることはいい狙いとは考えられなかったと思います。



そのような面で中央を捨てて攻撃するような立ち位置を選択したのだと考察します。ポルトのリトリートからのカウンターは非常に怖く中央で奪われたくないという意図もあるのではないかと思います。

これがワイドにシャドウを配置した理由の1つだと思います。

コートを広く早く使い相手の守備に隙を生みたかった

ワイドにシャドウを配置することで横への展開を早くすることもできます。

サイドに人数を配置しているのでパスコースも増えてより早く横への展開を促すことができます。

早く展開することで相手の中盤が間に合わないようにできる場合が生じます。しかし、正直5-4-1に対してこの方法を用いてくるのは驚きました。

この攻撃方法は5-3-2の相手に対して非常に有効です。5-4-1の相手だと中盤が4人存在するので中々置き去りにできないことが多いので驚きました。

サイドへの数的優位性を作る

この試合のシティの優位性の作り方はサイドで作り出しています。

CBからSBへパス。

これに対して相手の中盤が対応してきた場合図のような関係を作ることで優位性を作ることができます。

またシャドウがサイドで攻撃のサポートに入ることでも数的優位を作り出すことができて起点にすることができます。

これがシャドウを中央に存在させてしまうとできないので今回の狙いとしてシャドウをワイドにポジショニングさせたのだと思いました。

まとめ

シティが今回の攻撃のようにサイドを起点に攻撃をすることは珍しくはない

しかし、何よりも驚きだったのが5-4-1に対してこの攻撃を展開したことだった。あまり5-4-1の相手には中央を攻撃しようと試みる試合が多かった気がする。

非常に難しいとは思ったがそれでも突破する場面も多くみれた。



この攻撃を展開することによって逆サイドのへのロングフィードが展開しやすくなる状況も起きていた。

試合の中でペップがスターリングに何かをアドバイスしている場面が見れたがおそらく背後へのアクションを増やすように働きかけたのかなと個人的には考えている。

サイドでの数的優位を作るのはもちろんゴールへ直結する背後を狙わせることでより多くのことが作用したのではないかと思った。



僕の中では今回紹介した攻撃はどんな5バックに対しても有効な方法だと思っているので是非参考にしてもらいたいと思います。

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