こんにちは!
タクサカに来ていただきありがとうございます。今回は僕の好きな監督の1人【ナーゲルスマン】について紹介していきたいと思います。ナーゲルスマン監督はドイツで活躍する監督です。
現在はライプツィヒで指揮を執っています。僕が以前に試合を見ていた時はホッフェンハイムで指揮を執っていました。
当時の印象はブロック守備とポゼッションを組み合わせたチームの印象があります。大体のチームはリトリートからのカウンターはよくありますが、、、リトリートからボールを奪いそこからポゼッションで攻撃するチームは中々なかったので僕は気になりました。
そのため、久しぶりにナーゲルスマン監督のサッカーを見たいと思い、実際に見てみました。
今回見た試合は【2/5 DFBポカール3回戦 ライプツィヒvsフランクフルト】です。
結果は1-3でライプツィヒが敗戦する結果となりますが、ライプツィヒにとっては勿体ない試合でした。最近なんだか、そのような流れの試合を見ますね。加えて注目している方が勝てていないので、なんとも言えない気持ちです 笑
フォーメーション
ライプツィヒ 【4-3-3】
フランクフルト【4-3-3】
フォーメーションはお互いに4-3-3でした。しかし、フランクフルトは立ち上がりのビルドアップ時は3-5-2の陣形、守備は4-1-3-2など最初は結構陣形が変わっていた印象です。
今回はライプツィヒの攻撃にフォーカスして書いていきたいのですが、ライプツィヒの攻撃は非常に分かりやすい。攻撃の意図が明確でとても分かりやすかったです。
ライプツィヒ サイドの役割とは??
ライプツィヒの攻撃を理解する上で重要なのは両サイドの異なる役割です。簡単に説明すると、、、、
右サイドで崩しを試みる→相手が集まり攻撃を逆サイドに移行→高い位置にいるSBに展開→SBからクロスを上げる。
このパターンが非常に多かった印象です。もちろん、右サイドで突破できれば右サイドで突破します。フランクフルトが4-3-3だったので、両サイドが大きく空くので、この攻撃でフリーでクロスを上げることができていました。
この役割の違いを象徴するのは、ビルドアップの立ち位置です。ライプツィヒは3バック化をしてビルドアップをするのですが、右のSBを加えてビルドアップします。
このように右サイドと左サイドで最初の立ち位置が違うことがわかります。この時点で右、左で違う役割を担っていることがわかります。
右SBをビルドアップに参加させるメリット・・・
図を見てわかるように相手も4-3-3のため、3バックに対して3人のFWがいるので、ビルドアップするにはやりにくいとは思います。しかし、そこは味方のMFとFWのところで優位性を作り出します。
フランクフルトは4-3-3の中盤が非常にコンパクトに中央を守ります。そのため、中盤の両脇が結構空いていました。
そのため、ビルドアップに同数の人数が来てもライプツィヒはビルドアップをする上で特に問題ではなかったように思います。ここで重要なのは、ライプツィヒの右にいるMFとFWの関係性です。
ここの2人ですね。この2人がどのようにサポートするのかで突破もしくは相手を集められるかが決まってきます。
少し右サイドの関係性を紹介したいと思います。
一番ありがちなのは、FWが落ちてくるのに対してMFが背後をとるパターンです。SBに対してRFWが落ちます。
相手のSBが食いついたら、【SB→背後】 or 【SB→RFW→背後】
という形で起点を作ります。4-3-3ではよくある崩し方です。
もう1つは、シンプルに相手を集めるためのポジションニングです。さっきとは違い、FWを落とさないで、MFにパスを受けさせます。
これに対して、相手のSBが前に出てくればその背後を狙います。
このようにしてサイドの突破を試みます。どちらにしても共通するのは、右サイドを突破しようとすることにより相手が自ずと右サイドに集まってくるということです。
これが右サイドでの狙いだと考えます。
左は大きく空いたスペースを使う・・・
左に関しては至ってシンプルなものです。右に相手を集めてもらって左に空いた大きなスペースに展開してもらうのです。
DFラインにパスを戻し、そこから展開してもらうなど、これだけで左のSBには余裕を持ってクロスを上げる時間を作り出すことができます。非常にわかりやすく、お互いの関係を無駄にしない効率的な戦術だと思いました。
これは選手の特徴を生かしている部分も大きいと思います。
左のSBのアンヘリーノ選手なんかはマンチェスターシティにいる頃から、豊富な運動量でガンガン前に行く選手なので、この形がピッタリあっていると考えます。
ライプツィヒの1得点も、中央からの展開ではありましたが、サイドへの展開からのクロスで上げているので、この戦い方がノーマルなのではないかと思いました。
紹介したい2つの場面!!
今回ライプツィヒの紹介したい場面が2つあって、1つは先ほど紹介した【サイド大きく使った得点場面】もう1つは【僕が気になった相手のプレスの回避方法】について紹介したいと思います。
①得点場面67:42~
まずは得点場面を紹介したいと思います。
スタートの立ち位置はこんな感じです。見てわかるようにフランクフルトは中央にコンパクトに守っているためサイドに展開します。
この瞬間相手が右サイドに寄っていることが良くわかります。ここから、リターンパス。
赤でマークした選手がフリーな状況が生まれます。
前をむき、アンヘリーノにロングフィード、そこからマイナスへクロスを上げ得点につながりました。
このように、ライプツィヒ は右サイドに集めてから、逆サイドに展開する場面が多かった印象です。
②33:56~
次はライプツィヒのビルドアップがハマってしまった場面があったのですが、そこをこうすれば解決できるのではないと言う場面を紹介したいと思います。
立ち位置はこんな感じです。ボールのスタートはライプツィヒのGKからです。この後パスコースがなくて結局前線にフィードを入れてしまうのですが、この場面気になった箇所があります。それは、、、、
右サイドバックのクロスターマン選手です。
ライプツィヒ のビルドアップのキーマンの選手ですが、この場面の立ち位置を変えて欲しいなと個人的に思いました。
今の立ち位置の何がダメなのか?それは相手のLFWに牽制されてしまっている点です。
白でマークした選手がライプツィヒのCBとSBを牽制できてしまっているため、2つのパスコースが消えてしまっています。
では、どうすれば良いのか??それはSBを内側に立たせるのです。
こうすれば良いと思いました。これによりLFWは内側を通されたくないので、内よりにポジショニングをとります。そうすると、、、、
CBのパスコースの安定、RFWへのパスコース出現など、立ち位置的に優勢を作れるのではないかと思いました。
修正力の高いフランクフルトに軍配!!!
良い崩しを見せるライプツィヒでしたが、今回の試合はフランクフルトの修正力が高かったと感じました。特にそう感じたのは、、、
①立ち上がりで3バック化を辞める。
②守備のスタート位置をすぐさま変更。
この2点の修正がものすごく早かったです。フランクフルトは最初は長谷部選手を加えビルドアップをしていましたが、ライプツィヒのFWは3人いたので、思うようにいきませんでした。
そのため、ゴール前で奪われてピンチになる場面もありました。相手が3人の場合意外と2人のCBの方が動かしやすかったりします。そういった意味ですぐに3バック化をやめた判断はすごいと感じました。
②の守備のスタートに関しては、最初シャドウとアンカーの関係が悪くアンカーが守るスペースが広すぎてカバーしきれていませんでした。
そのため、すぐさま守備のスタート位置を少し下げました。そうすることにより、コンパクトに守ることができていました。この判断の早にも驚きました。
おそらく、アンカーの選手は長谷部選手なので、もしかしたら彼が修正していたのかもしれません。そう考えれば長谷部選手が評価されるのにも納得できますね!
修正の早さがピッチ外からではなく、ピッチ内で修正していると思いました。監督してはピッチ内で修正できる選手がいた方がものすごく心強いです。そういった意味でフランクフルトの方が上手だったのかなと思いました。
まとめ・・・
いかがだったでしょうか?
今回はライプツィヒにフォーカスして書いてみました。今回紹介した関係性はとても簡単でわかりやすいので、とても参考になると思います。
今はビルドアップのできるGKこそ増えてはきたと思いますが、それもまだまだトップレベルならではと思いました。ライプツィヒもGKがビルドアップが上手くはないので3バック化によってそこをリカバリーしています。
ほとんどのチームがGKをビルドアップに参加させるのは容易ではありません。そう考えると、少しレベルの下がったチームを見るのも非常に勉強になります。
確か、ライプツィヒはCL?でモウリーニョ率いるトッテナムと試合を行うと思うので、ぜひ見てみてください!!!
僕は非常に楽しみです!またその試合をかけたら書こうと思うのでよろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ、コメントやSNSのフォロー、シェアなどお願いします!!!!
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