こんにちは!ブログに来ていただきありがとうございます!
今回は最近、ビルドアップに関して気になっている点など僕が考えているビルドアップについて書いていきたいと思います!
ビルドアップと言っても攻撃全部に触れてしまうと多くの状況が出てきてしまうので、今回はDFラインのビルドアップについて書いていきます。
さて、今回のテーマにあるようにビルドアップにやりがちなミスについて考えていこうと思うのですが、僕自身、高校生や大学生などと練習試合を行う機会が多々あります。そこで僕がよく目にする、「ビルドアップの仕方」、僕の中では「良くないと考えているプレー」について2点ほど触れたいと思います。
3バックを本当に理解していますか??
ということなんですが、最近のトレンドとは言いませんが、「3バック化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
3バック化というのは、フォーメーションにもよるのですが、偶数のDFラインの場合、中盤を加える、又は片方のSBを押し上げることによりDFライン3人してボールを保持する形だと僕は考えています。
最近は、この2つのパターンをよく目にします。
じゃあ、なぜ3バック化するの?という点に関して、以前は2人のFWを配置するフォーメーションが多く、DFラインを3人にすることにより数的優位での「ボール保持の安定感」「縦パスを失った時のリスク管理」ができる。
これが3バック化するメリットだと僕は考えます。
上記で2つのパターンを紹介しましたが、僕は1つ目のパターンで起こりがちなミスが非常に気になっています!
最近のチームが起こしがちなミス、それは意図のない中盤のビルドアップへの参加です。以前の記事で僕は攻撃は攻めるポイントを理解することが重要だと書きました。今回もその考えが大きく関係あります。
加えてビルドアップは相手に影響を及ぼせないポゼッションは無意味だと僕は考えます。
4-4-2を用いた3バックについて・・・・
では具体例を4-4-2を用いて紹介します。
相手4-4-2に対して中盤を落としたと仮定します。
図を見てわかるように、中盤を落とすということは、赤でマークをしたポジションを誰かが使わなければ攻めにくくなります。つまり攻めるべきスペースを使える選手が1人減るということです。
しかし、前述したように3バック化することにより、安定感が出るため、ここまでは僕自身も何も問題ないと思います。
しかし、この状況に対して有効に攻めれていない場面が多いと感じています。
よく見る状況を図にしてみたいと思います。
①余裕があるためロングフィード連発。
3バック化することにより余裕を持ってボールを保持することができます。また、中盤を落とすことにより、パスコースが減っているため、中へのパスが見つからずロングフィードをしがちになる印象があります。
またボールを持たされると、なぜか攻めなくていけないと思いロングフィード入れる選手も多くいる印象です。
これが例えばMFの選手が質の良いロングフィード蹴れるから、それを有効に使うなどのチームとしての意図があればいいと思います。しかし、図にあるように相手のフォーメーションが整っている状況でのロングフィードはなかなか上手くいくものではありません。
②相手に影響を与えずにパスする。
せっかく3バック化して、FW2人を置き去りにしたのに、パスをしてしまう。
これもよく見ます、例えばドリブルをしたり、誘うパスを入れたりするなどして、相手の中盤に影響を及ばせないと、数的優位を後ろで作った意味がなくなります。
この場面も良く見かけます。
③相手のフォーメーションを考えない
このパターンが一番多くて、一番気になるポイントです。
最近では1トップのフォーメーションが多くなってきています。
1トップに対して3バック化すると、より中盤が数的不利な状況になります。
逆に攻撃は余裕ができます、これにより①や②の状況が起こりやすくなります。+a相手の中盤は見るべきマークが減るため、下図のようにプレッシャーもかけやすくなります。
こうなると、数的優位を作ろうと3バック化したのに、逆に攻めにくい状況が作られてしまいます。
中盤を加えた3バック化の気になる点について書いてみました。
しかし、3バック化が悪いといううわけではありません。最初にも言ったように、相手に影響を与えることができるなら何ら問題ありません、影響を与える方法は色々あります。ただ一つ言えるのは、攻撃は必ず数的優位ができるようにできています。これについてはまた時間があるときに紹介できればと思います。
ハイプレスに対して距離を作る!
2つ目にしがちなプレーは主にCBのプレーです!
下の図のように相手が前線からハイプレスに来る場面があったとします。
相手がハイプレスの掛け方は様々ですが、今回は4-4-2の相手がハイプレスに来た場面を想定しています。ハイプレスをかけるためには、DF側どこかの自分のマークを捨ててプレッシャーに行かなければなりません。これはGKがいるためです。
この場面ではSHがCBを牽制しプレッシャーをかけるとします。
多くのCBの選手がこう言った場面で距離感を長く取ります。なぜかはわかりませんが、おそらくボールの方が移動は早く、距離をとればそれだけプレー時間に余裕が出るからではないかと僕は思っています。
しかし、実際はそうではありません、、、
プレッシャーに行くということは、DF側スイッチを入れなければなりません。距離があるということは、ボールの移動時間も長くなります。基本的にボールが転がっている間は誰かが触らない限り加速することはありません。
距離が遠い=プレスをかける時間がある
距離が近い=プレスをかける時間がない ということになります。
今回はCBの距離感の話しですがこれは全体に言えることです。
多くのCBの選手が幅を取りたがりますが、実際にプレーしやすいのは、距離感が近いポジションニングです。あくまでもハイプレスに関してのポジショニングなので、それだけは間違えないでください。
今年のチャンピオンズリーグ バルセロナvsリヴァプール 1st leg の試合バルセロナ視点で見てもらえると、よくわかるので、そちらもぜひ見てみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はビルドアップの考え方、ハイプレスに対するポジショニングについて書いてみました。
自分のチームに思い当たる点があったのではないでしょうか?何気ないことではありますが、サッカー理解する上でとても重要なことだと僕は考えています。
些細なプレーの中に意外な答えが隠れていたりします。サッカーの現象には必ず原因が存在します。今回紹介したものだけでなく自チームの問題を追及することで見えてくることもあります。またそこにサッカーの面白さがあるので、少しでも参考にしてもらえればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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